全てをあなたに

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「どうって…この家を継いでもらうんだよ。私の大事な1人娘だからね」 この人は…! 「じゃあ大事な1人娘を無理矢理後継ぎにするんですか!?」 「そうさ。私達の家系はここで潰れてはならない…」 「いいじゃない。潰れても」 幹靖さんの言葉を遮るように女の人のが現れた。 綺麗な女の人。しかしその顔には似合わない程の威厳を放っていた。 「どうしてここに?」 「たまたま面白そうな声が聞こえたからね。昔のお爺様みたいなセリフが」 そして女の人は俺達に歩み寄って来た。 「初めまして、天王寺雅さん。そしてお久しぶり、榊桜雅君。私は四天宝院妃芙美よ」 名前を聞いて驚いてしまう。
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