1686人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ雅はそれを知って…」
雅を見るとその通りと言うような顔で頷いていた。
「何だよ…もの凄い損した気分だ…」
そう言うとみんなに笑われてしまった。
話によると幹靖さんが俺に興味を持ったらしく恵さんが俺に来させるように仕向けたらしい。
俺の性格を知ってか黙っていないのが分かってたみたいだ。
ある意味恐ろしい話だ。
そして今は恵さんを連れて草林町に向かっている。
「でもどうしてあんな事を?」
「前にも言ったでしょ? 私はあなたが好きなのよ」
何も恥ずかしがらずに言う恵さんのその顔は輝いて見えた。
「俺ももしかしたら…好きなのかも知れません」
そのセリフを言った瞬間の雅の怒った顔は忘れる事はないだろう。
最初のコメントを投稿しよう!