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もちろん納得出来なかったから師匠に聞いたさ。
「じゃあ僕はどうしたらいいんですか?」
「道場にはもう来てもらえないが俺がまた稽古をつけてやる。お前の腕は捨てたものじゃないからな」
そして秘密の稽古がそこから始まった。
稽古は中学校に入るまで続いて俺の拳は師匠の一歩二歩手前までに完成していたんだ。
そしてこう言われたんだ。
「これから拳を振るうのはお前のするべき時…守りたい者を守る時だけにしろ。そうしなければお前は一生その苦しみを背負わなければならないからな」
そう言って師匠と別れたんだ。
「つまりあれだけの事が出来たのはお前を助けたい一心で行ったからだな」
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