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放課後になってしまった。
結局雅と喋れなかった。
昼休みは桜とどこかに行ってたみたいだし。
そして今俺は1人。
久しぶりだな、1人の下校って。
そう思っていると校門に2人の女の子が立っていた。
桜と雅だった。
「お前ら…帰ったんじゃなかったのか?」
「ううん。桜雅君掃除当番だったから待ってたんだ」
「そうか。それじゃ帰ろうか」
「うん」
3人で下校する。
しかし雅は相変わらず口を開かない。
やりづらいったらありゃしない。
そしていつの間にか家に着いてしまった。
「雅ちゃんも来るんだよね」
「そうなのか?」
3人で家に入ると、何やら居間から話声が聞こえて来た。
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