求める者

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「あなたは…昔に…」 「そうだ。昔君と会ったことがある。天王寺博嗣(ひろつぐ)だ」 「そして桜ちゃんと雅ちゃんのお爺さんよ」 「つまり2人は…親戚?」 「うん。最近知ったんだけどね」 桜はそう言って苦笑を浮かべる。 しかし俺はずっと驚いたままだ。 「お爺様はこの町…この市の市長なのですわ」 「そうなのだよ。しかしこの町を作ったのはね」 その後俺はとんでもない事を聞いてしまった。 「君なんだよ、桜雅君」 「え…?」 完全に思考回路がフリーズした。 少ししてようやく頭が回転する。 俺がこの町を作った? 頭が回っても実感は湧かなかった。 だってインパクトがありすぎる…
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