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二学期。
まだ夏の気候なため、日照りを浴びながら俺達は学校に向かう。
桜の寝坊ぐせはかなりマシになっており、余裕を持って登校する事が出来た。
「あ。おはよう、榊君」
「何かいきいきしたような顔ね」
「そっちの榊さんも素敵です」
ありがとう、と礼を言って席に座る。
隣では毎度の如く恵介がだらけていた。
「あぢぃー…」
「言うなバカヤロウ。せっかく我慢していたのに」
恵介のおかげで暑さが増した気がした。
ついには耐えきれなくなり、俺は下敷きをうちわ代わりに使う。
「そういや夏休みは何してたんだ? 秋葉には会ったが」
「あ~…ちょっとね。色々忙しくてさ」
「何だよ…俺には言えない事なのか?」
「その通りで」
まぁ、詮索する気はないけどな。
でも少し気になる。
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