それは仲間と言う呪縛

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「ん?」 俺はある異変に気付いた。 「どした?」 「お前…ひょっとして髪染めたか?」 そう。恵介の髪が少し明るかった。 どうやらみんなは気付いていないみたいだが。 「…内緒だぞ?」 「仕方ないな…別にいいけど」 それ以降恵介は何も喋らなくなった。 何かおかしい… そう思ったが気にしない事にした。 放課後。 恵介は逃げるように教室を出ていった。 「何だ、あいつ」 そう言うと桜が答えた。 「お腹が痛いんじゃないかな?」 「それはないない」 手を振って拒否してやった。 バタン! 扉がいきなり激しく開いた。 そこに居るのは秋葉。 「どうしたの、秋葉ちゃん。久しぶりだね」 質問するか挨拶をするかどっちかにしてくれ。 「さ、桜先輩! お兄ちゃんは…」
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