0人が本棚に入れています
本棚に追加
あいつが、同性愛者だってあたしに打ち明けてきた。
だから?
って返事したら、間抜けな顔してたから大声で笑ってやった。
気づいてたよ、あたしとふざけ合いながらあんたが向ける視線。
あんたがあいつを好いてるんだってことくらい。
何年一緒に馬鹿やってきたと思ってんだ。
男ってのは幼稚だね。
そんなにからかって人をバカにするのが楽しいか。
あんたの代わりにあたしが怒鳴ったら、その日の帰り道…あんたは笑いながら泣いてたね。
泣くな。
男だろ。
あんたが好きになったのがたまたまあいつだっただけ。
人間の外見が女か男かなんて関係ないね。
要は中身だ。中身がどうなってるかだろ。
自分の中身が相手の中身に惹かれたらそれはそれでいいんだ。
何もおかしくなんかない。
あんたはあんたを無くさずに生きりゃいいんだ。
あたしはそう、思いました。
最初のコメントを投稿しよう!