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「おはよう」
いつもの朝。
そのいつもの朝がちょっと変化していた。
「おい誠司。これどこだ?」
「知らない~」
「あっ、それはB棚3」
「さすが山田」
誰もいないハズの図書室に何故か最近この三人が居着いている…
吉田、角田、山田
の、さん田組(勝手に命名)
「三人共早いね」
「おう。今日は棚卸しだぜ」
「オレは角田に起こされた」
「僕は花壇の手入れしてたら角田くんに呼ばれて」
ね。
なんて、うなづき合っている。
最近、この三人が僕の周りにいる事が多い。
ヤケに明るい吉田。
ヤケに人がいい角田(顔はイカツイ)。
ヤケに気弱な山田。
極端な個性の三人。
何故一緒にいる事が多いのか。
それは僕が余計な事をしたり言ったりしたからだ。
吉田くん事、誠司はいいとして、
角田くんと山田くんには本当に余計な事をしたと我ながら反省している。
かと言って、三人が周りにいるのが嫌かと言えばそうでもない。
小うるさい女子達に寄ってたかられるよりは全然イイ!
誠司と二人の時はそうでもなかったが、
角田くんは最近株が上がったと言え、やはりこわおもてだし、
山田くんは繊細過ぎて近すぎがたい。
そんな感じで四人で行動していれば、
前のようにバリアをはらなくても女の子達が近寄って来なくなったから都合がいい。
でも、なんか。
なんか違和感がある。
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