記憶の断片

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  これでもあたし、総太郎さんのこと好きだったんだ… 中学生になって春乃と出会った。 当時はお金持ちの学校ってつまらないねってふたりで愚痴こぼしてて… あたしと春乃は自分達で言うのもおかしいけど、美人な方で… それからお嬢様らしからぬ『何人に告白されるか競争しようッ!』って遊びを飽きもせずしてた。 高校にエスカレーター式で入って総太郎さんを見つけてあたしはいつの間にか恋をしていた。 「春乃も…恋、してたっけ…」 適当に歩いていると総太郎が話していた庭師の朱里さんがいた。 どうやら掃除をしているみたいだった。 邪魔したら悪いかな? …と思いつつも近付いた。 .
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