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「本当に覚えてないの…?」
「だから何が…」
「春乃、死んだんだよ。」
一一一…え…?
春乃が…死んだ…?
え…?
ちょっと待って…
「…いつの話…?」
「だから朝のことだよ…」
待って…待って、待って…
突然過ぎて頭に入ってこない…
「春乃…死んだの…?」
「…そうだよ。」
淡々と口を開く総太郎に陽奏は違和感を感じてしまった。
どうして総太郎さんは春乃の死を簡単に言えるの?
「…ごめん…」
「…え…?」
「実はまだ僕も実感が無くてさ…なんか陽奏を傷付けたみたいで……ごめん…」
すぐに謝ってくれた。
だけどそれが本心だとどうしても思えなかった。
嫌味な女だと思われてもいい。
だって本当にそう感じたから…
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