カゼハ、ハルノニオイ
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もう、わけが分からなくなっていた。 「・・・ノヤロォ!フザケンナテメェ!」 叫ぶ女子。 俺を押さえこむ友達。 廊下から聞こえる野次馬の声。 先生の怒号。 頭に血がのぼった俺。 当たりに喚きちらしながら、大暴れしながらも、 一つの光景だけがはっきりと見えていた。 ナカヤマは、泣いていた。
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