⑦しばしの別れ

6/12
前へ
/141ページ
次へ
「お前っ、実は天然じゃろ?……正〈ただし〉が言ってたじゃろうがっ」 「!!」 それを、聞いた正造お兄ちゃんは何か気づいたようでした。 それもそのはず。実は、忘れていたのです。 私と兄に姉がいることを――。 弘治お兄ちゃんが、相変わらず笑っているので、正造お兄ちゃんは恥ずかしくなったのか、顔を赤くし、弘治お兄ちゃんの頭を叩いていました。 「京ちゃん、この子たちは?」 「お兄ちゃんの、友達だよ」 私は、サチちゃんに聞かれたので答えました。
/141ページ

最初のコメントを投稿しよう!

276人が本棚に入れています
本棚に追加