⑦しばしの別れ

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「この男の子たちと、一緒にいたんだね?」 「うん!」 「そっか!」 サチちゃんは、笑顔でした。 いつも笑顔のサチちゃんは、私の中で良い人だという認識がありました。 「えっと……」 「あ、正造と言います;」 「弘治です」 「正造君と弘治君ね! 改めまして、私はサチです」 「私は町子」 サチちゃんと、町子ちゃんに話しかけられ、あの性格と口調の正造お兄ちゃんでさえ、少したじたじでした。 やはり、年上だからでしょうか? はたまた、女の子だからでしょうか? サチちゃんも町子ちゃんも、お人形さんみたいに可愛いのですから――。
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