始業式と新入生

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「どこにもいねーぞ!」 「喋ってる暇あったら捜せです!」 「……ごみ箱の中にはいないと思うぞ…」 ごみ箱を賢明に漁る国見に親切に教えてやる。 「前に用具箱の中にいた事はあります。」 「……ごみ箱はサイズ的に無理だ。」 「確かに…」 散らかしたゴミをそのままにして歩き出すバカヤロウ。 「ちょっと待て。」 「なんですか?」 「ゴミ片付けろ。」 「……フー…ゴミぐらいで…ちっせぇ男です…」 「…んだとコラ?」 「ゴミと妹、どちらが最優先事項か天秤にかけるまでもねぇです!!」 ……た、確かに!! 「というわけでココは任せます。」 「あぁ、ココは俺が責任持って片付け……ってなんでやねん!」 「チッ…」 ……コイツ…侮れん…
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