新学期

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「瑠璃、準備出来たか?」 「うん」 真央は結局起きて来なかったので朝飯にラップをかけて家を出た。 「おはようございます、幸也様。」 外には楓がいた。 「おはよ。」 「おはよー……。」 「瑠璃ちゃんもおはようございます。」 「よし、行くか。」 いつもは瑠璃と繋ぐ手は誰とも繋がない。 俺なりのけじめだ。 この手は、アイツのものだから。 最初は瑠璃も寂しそうだったが、今じゃ普通になってきている。 まぁ……家ではさらに俺から離れなくなったが。
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