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現在、中庭に大量の人ゴミができている。
「クラス表…見えないね。」
隣の桔梗がそう呟く。
そう、クラス分けを見るために新二年生全員が集まっているのだ。
「麻衣、双眼鏡。」
「あいよ。」
麻衣から受け取った双眼鏡を使い、人ゴミの向こうにあるクラス表を見る。
何故、麻衣が双眼鏡を持っているのか?
それはスルーだ。
「い…い…い………あ、あった。」
2年9組。
1番上に“斑鳩 幸也”と書いてあった。
「お兄ちゃん…瑠璃は…?」
「ちょっと待ってくれ。」
そのまま下を見ていくと…
「お、弥勒も一緒だな。」
「これは偶然?いいや必然!俺とユッキーは切っても切れない仲「お、瑠璃も一緒だぞ。」
「ホント…!?」
「あぁ。」
「お兄ちゃんと…一緒…♪」
そのままさらに下へ…
「桔梗も麻衣も綾も楓も雪江も皆一緒だな。」
「なんかひとくくりにされた気がする…」
頬を膨らませて拗ねる桔梗。
「桔梗。」
「…なに?」
ポンッと桔梗の頭に手を置く。
「今年も一緒だな。」
「……………うん♪」
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