思えば彼氏はエコに似ていた

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  「あれ川島くん? そんな挨拶を毎日のように繰り返していたのも今は昔。今日は2月12日、川島くんがいなくなってから、今日でちょうど2年……か」     出会い頭に人を故人扱いしないでください。いったい僕の身に何があったんですか     「ざんさ……、ううん、何でもない。さすがにここから先はあまりにも酷すぎて、さすがの私でも言えないな」     『つ』しか浮かばないんですけど!? その後の言葉に『つ』しか浮かばない自分が憎い!      「いやーわからないよ。もしかしたら『残債』かもしれないし」     それはそれで嫌です! それより……どうしたんですか? 先輩。今日はなんだかふいんきが違いますね     「よく気づいてくれたね、何故か変換出来てない川島くん! そう、実は今日の私はいつもと一火事も二火事も違うのよ!」     火事と大火事ぐらい違うんですね! でもそれじゃタイトルがライムライトの放火後になってしまいます!     「テロリスト万歳! ……じゃなくてね、一味も二味も違うの。今日の私はヨーコであってヨーコでない存在、いわば偽ヨーコ☆なのさ」     ☆の意味がわかりません。つまり、今日の先輩は先輩の偽物って事ですか? そんなバナナ~     「………」     ば、バナ     「………」     すいませんでした……どうか部分的に記憶喪失になってください……後生です……     「そこまで言うなら墓まで持っていってあげる。でもそーゆー川島くんも実は偽物だけどね。自分では気付いてないみたいだけど」     死者の次は影武者扱いですか! 僕の存在はなんなんだ! カワシマってなんなのもうわけわかんない自分で自分を誉めたいと思います!     「いや意味がわからん……辛いだろうけど、お願いだから認めて。これはね、私たち以外のどこかの誰かが、今後403人かっこ2009年2月12日時点かっこ閉じに怒られずに済むために必要不可欠なコトなのよ……!」     完璧赤の他人のためじゃないですか! いつから先輩は近くの僕より遠くの他人を優先するようになってしまったんですか!?     「かれこれ2010年くらい前から」     紀元前!?
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