触手生誕

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「む…いつの間にか寝落ちしてたか…ふぁはふぁぁぁぁ……ん゙!?」  気付いたら朝……ではなく。 「うえっww15時ww学校間に合わんww」  昼過ぎてたwwこれはミステイクw今から行ってもクサレDQNな講師に鉄拳制裁喰らうBAD ENDしかねえじゃねえか…w 「もういーや…今日は講義サボろー…天気も悪いしね!!」  ビバ廃人wwもう開き直ったww今日は心往くまでプレイしてやるぜww 「そーと決めたら早速昨日見付けたエディットツールで遊んでやんぜww」  講師の拳が怖い訳じゃないんだからねっ!!  で、キャラのデザインを弄ってる訳ですが。 「クォリティ高いなあ…グラ使いまわしじゃなくてスキャンした画像を3D変換出来るし…細かい動きとか違和感ねえ…プロの仕事か?ww」  サンプルに街で見たことのあるキャラちらほら出てるし…升だなんて気づかなかったwwまあ世界中の人がプレイしてるんだから中には本職のクリエーターが居てもおかしくはないがwwこれは才能の無駄遣いw 「……そうだ…どこまで複雑なキャラを作れるか試してみるかww」  オラわくわくして来たゾ☆  で、思い立ってから30分。 「複雑な…ゴチャゴチャしたの……【コレ】しか無いか」  中々良いのが見つからず、仕方なく手に取ったのは… 「コレはアリなのか?エロ同人…しかも触手モノ」  友人に見られたら確実にドン引きされるレベルです本当にありがとうございました。 「ま、まあサンプルとしては及第点だよ…な?ゴチャゴチャしてるし…よし。後は元のキャラにテクスチャを…」  2時間後 「出来たぁ………」  無事に完成はした。したのだが… 「……………っうぇwwシュマゴラスに寄生されてるみたいww」  出来上がったのはネトゲを題材にした某ゲームの死神っぽい主人公と異次元魔王が絶妙にミックスされた何とも卑猥なキャラだった。  何かこう今にも「カオスディメン○ョン」って言いそうな。 「エロ本が元だからか…本家より細くてネトネトの触手がなんとも……これじゃあ【死○恐怖】じゃなくて【貞操の危機】だな…一応隠すか」  外套を加えて見た目には触手が判らない様にしてみる。 「後は動作確認か…良し!ログインしてみっか!」  そうして俺はいつもの様にヘッドマウントディスプレイを着け、電子の世界に潜った。  外で鳴り響く雷に気づかないまま。
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