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触手の動きを確かめて、独り悦に入ってたら厨に話し掛けられた。結構良く見るPK集団――プレイヤーキラーといって、CPUではなく他人のキャラを攻撃し、アイテム等を奪う奴ら――だった。
もちろん態度がなっていないのでシカトしましたよ?ワタクシ升使いだけどマナーには煩いんですのよヲホホww
「シカトすんなよ!殺すぞ!」
…………は?何コイツ頭沸いてんの?初対面の人に殺す?何なの?馬鹿なの?死ぬの?
仲間が居るから強気なのかね…ゆとりめ…ギャラリーざわついてるし…通報されたら面倒だ。
DQNにはDQNを…秘技、特攻の拓を使う!振り向き様にガンくれながら…
「キャンキャン"吠え"んなよデブゥ…?クチャクチャの"挽き肉"にしちまうゾ…?」
決まったぁぁ!今俺輝いてる!wwww
SIDE:厨
「うっ……で、デブじゃねえ…よ」
…仲間も居るしビビると思ったのに、コイツ全然ビビってない!くそっ…!それに…デブって…!
「状況見ろテメー!!PKされてーのか!?」
「もうコイツやっちゃおーぜ」
皆が叫ぶ。そうだ、僕には仲間が居るし、向こうは独りだ。何も心配はいらない。いつも通り生意気な奴は殺して、レアアイテムを奪えばいい。
ゲームの中なら僕は最強なんだ!強くて、恰好良いプレイヤーキラーなんだ!
SIDE:触手
あー…やっぱりこうなるのね。アホくさ…さっさと終わらせて微調整しなきゃ…
「お前等」
「あぁ!?今更逃げんなよ!」
「阿呆。誰がお前等みたいな頭沸いてるカス相手に逃げるかよ。やるならさっさと場所決めろ」
「く…外れにある広場だ!」
「ん、妥当だね。ホレさっさと行くぞカス、時間が惜しい」
そうして着いたのは街の中で唯一戦闘行為が可能に設定されている広場。普段は初心者の訓練の為に解放されているが、今そこに居るのは俺、カス共、そして―――――
「なあ、どっちが勝つかな」
「んなもん数が多い方に決まってんだろ」
「あの集団結構有名だからな」
くっついてきた大量のギャラリー……orz
「はあ…悪目立ちし過ぎだよ俺…帰りてえ」
「何ゴチャゴチャ言ってやがる!覚悟しやがれ!」
こんの野郎人の気も知らんで好き勝手に…!決めた。もう手加減しねー。
「テメェら……」
逆PKで……
「レベル1からやり直して来やがれ」
経 験 値 根 こ そ ぎ 奪 っ て や る
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