ずっと俺のターン!!

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 斬る、斬る、斬る。ただひたすらに斬る。 「今更泣き言言ってんなよ、オォォォラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!君がッ!泣くまでッ!斬るのを止めないッッッ!」  と、20発程斬ったとこで先程から表示されてる文字に気付いた。それは――  【OVER KILL!!!!】が3つ。敵の体力を越えて尚、攻撃した時に出る表示。こうなると既に死んでいるとみなされ、経験値が貰えないのだ。 「やりすぎたか。えーっと…ホーリースペル【リザレクション】発動」  ま、生き返らせればいいんですけどね!!! 「…?」 「あれ?」 「…え?なんで生き返って…」 「さっき言ったろ?生き返らせてやるって」  混乱してる…まあ自分をPKした相手が生き返らせてくれるなんて有り得ないしな。 「……ちっ」 「……」 「嘘じゃなかったのか…」 「(舌打ちしやがった)俺は嘘は嫌いなんだよ…ま、お前等は今からまた死ぬんだけどね」 「「「は?」」」 「何だ?もう忘れたのか?さっき俺は1000回殺すって言ったろ。正しく1000回生き返って死ね」 「逃げるぞ!……あれ?」 「逃げられない!?」 「なんで!?もうやめっ…」  行動回数残ってる間、相手は逃げることも出来ないとかエグい魔法だよなコレwwバーン様の気分だw言っちゃおうかなあの台詞ww 「知らなかったのか……?【魔王】からは逃げられない…行くぞ虫螻!」  俺カッコヨスww  SIDE:冒険者 「魔王…だと?」  周りがざわつく。無理もない事だと思う。何しろ今までいくつもの依頼やイベントをやって来たが【魔王】なんて聞いた事が無かった。  このゲームはVR(ヴァーチャルリアリティ)…仮想現実のオンラインゲームだから、ユーザーが長く楽しめる様に新たな強敵を作る事はあっても[倒したら冒険が終わる様な敵]、つまりラスボス的な奴は出さなかったはずだ。 「と、言う事は…やはりイベントキャラなのか?なら強くても納得出来るが…無闇にレベルを上げた所で勝てる気がせんな」  今も一握りの者しか使えないスペルの効果で無限とも思える剣撃と蘇生を繰り返し、PK集団を虫螻の様に蹂躙している。 「イベントなら何かクリアする為の鍵が「おい!見ろ!」あるはず……何だ!?」  見れば魔王が「そろそろ終わらせるか…実験台になってもらおう」と言いながら触手を広げていた。  なんて魔力だ……!周りが歪んでやがる!
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