-1-

3/5
42人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
  「───はぁ、はぁ……」 急な坂道を一気にかけあがった俺の目の前には 寝静まった街と それを明るく照らす夜空が広がっていた。 「……すご…」 不意に零れる感嘆の声。 街中を走っていた時よりも 空が身近に感じられて 今にも手が届きそうで。 自然に空へと向かって伸ばした右腕は 何も掴めないままで        
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!