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  街外れにある小高い丘。 俺はただそこを目指し 一心不乱に走り続けていた。 空には輝かしい天の川。 深夜を少し回っているからか、街の明かりはほとんど消えて夜空に輝く星が俺を照らす。 「はぁ、はぁ、」 少し走っただけで、息が続かなくなる。 日頃の運動不足を恨みながら それでも俺は止まろうとはしなかった。 止まっている時間さえ 今は、もどかしい。
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