まりちゃんは

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日曜日。 そんなまりちゃんと二人で散歩していた時、まりちゃんはふと河原にある一本の木に気付き近付いたのです。 「この桜の木。毎年咲かないのよ。不思議よね。」 それからまりちゃんは僕になんとも可愛らしい話を聞かせてくれたのです。 『ねぇ知ってる?桜は願いを叶えてくれるのよ。願いが。想いが。力になって、満開になって、ようやく散る頃に叶うのよ』 そうやって、僕のお腹をつつくのでした。 その時から今まで僕は何をしていたのか、すっかり覚えていないのです。 気がつけば顔の半分を土から出して桜の木の下に埋まっていたのでした。 近くにまりちゃんはいませんでした。 とりあえず僕はまりちゃんを探す為に土からでなければなりませんでした。
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