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──全ては神サマの気紛れだった
「おぉ、神よ~!どうか私めをセンター試験で合格させてくれ~~」
ふざけてぱんっと手を叩いて拝む友人を見て、大岡雅樹は溜め息をついて呆れた。
「あのな…、そんなので受かると思ってんの?」
「うるせー。最早神頼りなんだよ!真面目ガリ勉君の雅樹とは違うの!」
嫌味なんだろうけど痛くも痒くもない。
「…だいたい神サマなんていないだろ」
そう言うと、「わー、まただ。雅樹の現実主義論」と友人は苦笑いした。
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