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その時、後ろの曲がり角から何かが駆けて来る音が聞こえた。
「!……ベル?」
華は立上がり、大きくなる足音に心を弾ませながら曲がり角を覗いた
「わっ!!」
「きゃあ!!」
その瞬間、華の体に何かがぶつかり、華とその何かは華の背中の方に倒れた
「ぅ……いたた…ベル?」
華は打った後頭部を押さえて考える。
犬は「わっ!!」なんて言わないよね…
「華ぁ!!!」
「棗くん!?」
華の体の上に乗っていたのは汗だくになった棗だった
「良かったぁ…華ぁ…」
横たわった状態のまま、華を抱き締める棗。
11歳とはいえ、棗も男だ。
今まで男とは関わりを持たなかった華は、棗に抱き締められた事で、体温が一気に上昇した。
「な、棗くん…離し…て//」
それに加えて身長差からか、棗の顔は華の胸に埋まっていた
「華って柔らかいな!!すごく気持ちいい!!」
「な"……!!!///」
とんでもない事を言い出した棗を華は思わず突き飛ばしてしまった。
尻餅をついた棗は、頬を膨らませて華を見る。
……可愛い…///
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