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ガシッ!!「亜湖ちゃん!俺も協力するよー。可哀相にぃ!」
黙って聞いていた、優は、俺を強く、抱き締めて、号泣する……。
優に、密着するなんて、嫌だっ!大好きな奴だけど、ここは学校なんだぞ!
『ありがとう!優君!私と、友達になってくれるかしら?』
「もちろんですよー!俺達、亜湖ちゃんの味方だからね」
もーう!俺を無視しないでよ!身体返せってば――――。
『お願いします!夏野君、貸してくれませんか?決して、タダとは言ません。私の特別な力を、最大限、お貸しするので、宜しくお願い致します』
亜湖ちゃんは、両手を組んで、俺の身体と、声で、お願いのポーズを取る。
「なぁ、松本、聞こえてるだろ?」
確かに、この亜湖ちゃんの心臓がなかったら――俺は、この世に存在しないかもしれないけどさ。
うん!亜湖ちゃん、解ったよ。少しだけなら、俺の身体を、貸してあげる。だけど、さっき言ってた、不思議な力って、何の力なの?
『それは……色々あるから……その内、判ると思うから……』
亜湖ちゃんは、言葉を濁した。俺は、゛大した物じゃない゛と思ってたから、この時は、気にもしなかった――――。
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