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遊園地の奇跡
次の日の土曜日――――。
俺は遊園地に、彼女と遊びに行く為、待合わせ場所の駅を目指して、黙々と、歩いていた。
「明日、いっぱい遊ぼうね」
香緒里ちゃん、あんな事、言ってたなぁ。楽しみだなぁ。先ずは、何からまわろうかなぁ。
゛ねえ、どんな感じの娘?可愛い?デートなんて、初めてだから、私、ドキドキよ。すごく、緊張しちゃうわ!゛
うぉっ!!いきなり出て来てびっくりしたぁ!亜湖ちゃん、寝てたんじゃなかったの?それに、デートするの、俺なんだけど。
゛やっぱり、わくわくするわ。心の準備が、必要よ。ね、ねえ!彼女の写真とかないの?゛
亜湖ちゃんは、すごくテンションが高い。俺の頭の中は、彼女の声が、きゃあ、きゃあ言って、賑やかだ。
「と、とにかく、今日は、どっか行って欲しい。お願いだから。香緒里のことで、いっぱいなの、俺」
俺は、何度も、ため息を吐きながら、声に出して言った。
゛えっと、それって無理だと思うの ゛
えっ!?何で?どういうこと?
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