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暫く黙っていた亜湖ちゃんは、駅に着くと、きゃっと声をあげた。
「どうしたの?驚いた声なんか出してさ」
亜湖ちゃんの緊張が、俺にも伝わってきて、心臓がバクバクする。
『はぁー。違うわ。人違いだった……』
「誰か探してるの?」
『うん……私ね、大好きな人がいたの』
えっ!?彼氏とか?
『ち、違うの……片思いの人……その人に想いを伝える前に、ニューヨークで事故にあって、気付いたら、そのまま、想いが、この世に残ってしまったの』
もしかして、亜湖ちゃん、その人に逢いたいとか、思ってる?
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