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「いいんじゃん?別に。好きなモンは好きなんだよ」
救われた気がした。
京香がそう言うとみんなはうなずき、サチに至っては
「確かにそんなもんだよねーあたしもさー」
と、さっさと自分の会話へと移行してしまった。
私は京香に感謝した。その場を鎮めてくれたことがありがたかった。
しかし私のいない所ではちゃっかり人の彼氏を批判していたわけだ。
「言わせておけばいい。僕は気にしてないし」
「けど陰で言ってんのが気にくわないんだけど!むかつかない!?そうゆうの!」
「かと言って直接言われたらそれこそ立ち直れないし」
孝太が笑って言う。
悪く言われてる当の本人が平然としているのだから、これ以上私が怒りのボルテージを上げるのは恥ずかしくなり、京香達に対しても陰口に気付いてないフリを通しているのだ。
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