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街をのんびりと散策していた
"仮の"ご主人と三人とオイラ。
以前、ご主人と二人で…エルなんとかってトコに行ったときの事を思い出す。
朧な記憶。
思い出そうとする間際。
視界の片隅を鮮烈な白が
横切った。
この街には場違いな、
穢れ一つ無い真っ白な布を纏った幼子。
その小さな人影は視線から逃れるように脇道へと姿を消した。
「ギャ!」
『きゃぁぁあ』
オイラが何かを思いださんと、ブレスをひと吐きしたら、前に「はのん」姉さんがいて、お○りを焼いてしまったw
いつもならば、ただそれで終わりだ。
…んな訳が無いww
けれども、今は妙にその過ぎった白色が意識の奥に焼きついて………
"仮の"ご主人こと…た、た…保(確か、ご主人はそう呼んでいた)は消えた幼子の姿を追って脇道へと身を躍らせる。
だが。
(居ない?)
既にそこには幼子の影など無い。どうやら見失ったらしい。
訝しげに保はんが首を傾げていると……
『……繋がった?』
突然響いたその声に、思わずオイラはブレスを吐いた。
『ウヒョー』
今度はテケさんに不幸が襲った。
『うん、良かった。凄く微かだったから、気のせいかとも思ったのですけれど──お元気そうで何よりです』
…約二名は火傷だがw
先程からまるで耳元で囁かれるように届き、混乱する。
そしてそんな様子を笑うくすぐるような笑い声…
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