1.ある寒い初冬の夜

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「かずさ…?」 口を開いたのはその女性。 「一紗…なのか…?」 青年は恐る恐る、もう一度その名を呼んだ。 「アナタ…」 女性が身を前に乗り出す。 「私を、知ってるの?」 「え?」 「私が、分かるの…?」 一筋の涙が、白い頬を伝った。 .
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