第一章

2/6
前へ
/116ページ
次へ
その依頼は突然やってきた。 ガランゴロン 来客を告げるベルが激しく音をたてる。 「依頼をお願いしたい!!」 来客者が叫ぶ。 「落ち着いて下さい。今何か飲み物を・・・」 「そんなヒマは無い!!」 ブックの言葉を遮り、来客者が叫ぶ。 が、ブックは気にもせずグラスに酒を注ぐ。 「無くても落ち着いて下さい。そうでないと依頼内容が分かりません。」 冷静にブックは正論を口にする。 来客者はまだ興奮した様子で、しかし、なんとか落ち着こうと席に座り酒を煽る。 「キロンシティの城塞が破壊されそうなんだ。あなた達の力を借りたい。」
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加