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「あ!?ツカサ!」
「よ。また、負けたんだって?」
「う、うるさい!アンタには負けないんだから!?」
「インドアのコイツに勝って自慢になるか」
勝手に熱くなっているマミの手から缶ジュースを二つとも奪うと、一つをツカサに投げ渡した。
「ちょっと!?一つは私の!」
「敗者に決定権はない」
「別にいいよ。ほら。マミ──」
ツカサが渡そうとした缶ジュースをひょいっと奪うと、トンッと地面を蹴って距離を空けた。
「あ!?ハジメ!」
「欲しいんだろ?来いよ♪」
「こぉおのドSが!」
罵倒しながらマミは体当たりするかのように地面を蹴るが、俺はひらりと避けると走り出した。
「ほらほら亀ちゃんこっちですよ~♪」
「だぁぁああれが亀ちゃんかぁぁああ!」
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