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家を出たら…真春が虫の息だった。
僕は、春樹の手を振り払い…真春へ近づいた。
「真春!」
『んだよ。うるせーな。』
「うるせーとはなんだよ。真春…ボロボロじゃんか」
『ちょっと、撃たれたくらいだ。』
なんだよ。あんたは、いつも笑ってる。
こいつが、憎い…心配させてくれない。
いつも、笑ってる…
本当に…むかつく野郎だ。
『おぃ。フイ…真さん…大丈夫か?』
「わからない…春樹…どうしよう…。」
泣きながら、春樹にしゃべっていた。手は、真春の血でベトベトしてた…。
近づいてきたのは…
ありさちゃんだった。
『真春さん…ごめんなさい。私のせいで…』
『気にしなくて、大丈夫だからな。かすり傷だ(笑)』
泣きながら、ありさちゃんは…真春に泣きついていた。
「真春…」
『とりあえず、真さん…家に連れていこう』
『お兄ちゃん…あの』
『なんだ?』
『みきが、来てくれるっていってた…。』
『そうか…良かったな。』
『うん』
二人の会話に、はいれなかったから…真春を部屋へ連れて行こうと思った。
「いこう…七さんに伝えなくちゃ」
はやく…いきたかった。
誰に、やられたのか…わからない。
もう、いなかった…。真春…ごめんなさい
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