運命と別れ

2/8
14人が本棚に入れています
本棚に追加
/55ページ
家を出たら…真春が虫の息だった。 僕は、春樹の手を振り払い…真春へ近づいた。 「真春!」 『んだよ。うるせーな。』 「うるせーとはなんだよ。真春…ボロボロじゃんか」 『ちょっと、撃たれたくらいだ。』 なんだよ。あんたは、いつも笑ってる。 こいつが、憎い…心配させてくれない。 いつも、笑ってる… 本当に…むかつく野郎だ。 『おぃ。フイ…真さん…大丈夫か?』 「わからない…春樹…どうしよう…。」 泣きながら、春樹にしゃべっていた。手は、真春の血でベトベトしてた…。 近づいてきたのは… ありさちゃんだった。 『真春さん…ごめんなさい。私のせいで…』 『気にしなくて、大丈夫だからな。かすり傷だ(笑)』 泣きながら、ありさちゃんは…真春に泣きついていた。 「真春…」 『とりあえず、真さん…家に連れていこう』 『お兄ちゃん…あの』 『なんだ?』 『みきが、来てくれるっていってた…。』 『そうか…良かったな。』 『うん』 二人の会話に、はいれなかったから…真春を部屋へ連れて行こうと思った。 「いこう…七さんに伝えなくちゃ」 はやく…いきたかった。 誰に、やられたのか…わからない。 もう、いなかった…。真春…ごめんなさい
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!