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ズタズタに引き裂かれた…クイの姿があった。僕は、また…
何もできないまま…
生きてしまった。
「ウワァァァ」
『『!!!!!!!』』
『どうし…!!!』
「また…僕が…」
『フイ…』
無我夢中で、叫んでしまった…。
もう、身内が殺されるのはごめんだよ。
辞めてよ。
僕を壊して…何がしたいんだよ。もう…僕…死んでもいい?
『おぃ…フイ』
「もう…僕、何もできないんだよね。人の心なんて…癒せやしないんだ。」
『フイ…大丈夫だから…ヨキ』
『全く、お前は…また泣いてんだな。
クイはな、俺の身替わりになってしまったんだ。
クイは、俺にいったんだ。《次、生まれ変わったらヨキ…幸せにしてくれる》って…
俺は、クイに返事できないまま…死んでいったんだ。うんって一言…言えたら良かったのに…俺もさ…、フイにいっぱい言ってきたけど…俺の彼女が亡くなるのは寂しいよ』
「うん…うん。」
昔からヨキも、クイが好きだったもんね。僕も、春樹が大好きだよ。
現実は、とても残酷な世界なんだって思ったよ。だからこそ、ボクのそばに…春樹がいないなら…死んだ方がマシだってなってしまう。それだけ…ボクは春樹に依存してるんだ。
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