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そんな少女を俺は横目に見ながらも、ただ、ブランコに座っていた。
しかし、少女は泣き止まない。
俺はブランコから下り、少女の元へと近寄った。
「…どうしたの?」
俺は少女と目線を同じにするべく、しゃがんで話しかけた。
すると少女は、
「…おうち………わかんない…」
と泣きながら答えた。
「おうち…?えっとー……。
きみはだあれ?」
少女を見るのは初めてだったから、まずは名前から聞いた。
「……さ…さくら。まみや さくら」
と少女は答える。
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