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「『まみや さくら』ちゃん…。
ぼくは、『たぐち けんすけ』っていうんだ。
さくらちゃんのおうちが、
どこかにあるかはかわらないけど
ぼくとあそばない?」
俺はさくらににっこりと笑いかけながら言った。
さくらは涙を流しつつも、こくっと頷いた。
砂場で遊んだ。
手を使って、山を作っているとき、さくらが言ってきた。
「さくらね、まだここにきたばかりなの。
だからぼうけんがしたくて、
おうちをとびだしたら、
おうちがわかんなくなって…」
とまた泣き始めた。
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