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「『いらない訳じゃないけどよ』
…って!欲しいんじゃねぇのかよ!!」
智也はデカい声で、俺の背中を叩きながら言ってきた。
「…まあ、あとは想像に任せる……」
と俺は智也から離れた。
すると智也の隣に女子が立っていた。
「お、間宮、おはよーっす」
と智也から挨拶をされた彼女は
「おはよう、智也くん」
と笑って挨拶を返してから、智也の隣に立つ、俺を見てきた。
「……」
「………ぉ」
俺は挨拶をしようとしたが、彼女は俺と目が合うと、すぐに反らし、靴を履き替え、去っていってしまった。
彼女―『間宮さくら』は、俺の幼なじみ。
そして…、俺の片想いをしている人…。
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