第三章 頂上
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「あ、ここやここ! ここ左曲がったら、後は山道をひたすら登っていくだけやわ!」 中田が周囲を確認しながら大声で叫ぶ。 「へー、結構大きい山やねんな。 麓甲山って……」 亮が窓の外を眺めながら、感心したように呟く。 「え、もしかして麓甲山行くの初めてなん?」 亮の発言を不思議に思った今野君が尋ねた。 「そうやねん、俺……親の都合で3年前に引っ越して来たから」
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