第三章 頂上
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「おっ、知らん間に7月8日なってるやん!」 中田が車内の時計を見て叫ぶ。 「ほんまや、七夕も終わってもうたな……」 今野君も後部座席から身を乗り出してしみじみと呟く。 時計は0時10分を表示していた。 再び走りだした車の中で、再び亮と今野君の会話が盛り上がる。 頂上近くまで来ると、街灯はほとんど無くなり、ライトを消すと完全に暗闇になってしまう。
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