カミアカリ

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「・・・本日は、これで終了します。」 ――――アメリカ合衆国、マサチューセッツ州アーカムシティ。 そこに、マサチューセッツ工科大学など名門中の名門たる大学と名を連ねる、 ミスカトニック大学は、あった。 その前進は、ミスカトニック・リラベル・ガレッジであり――――― 「教ー授。今から帰るの?」 「はい。 君も寄り道せず、真っ直ぐに帰ってくださいね。 世の中何があるか解りませんから。」 「りょーかいでーす。 教授も気をつけろよー?」 「大丈夫ですよ。」 ・・・本当は、帰るとは言っても家にではなく。 「九条教授。 ウィルマース教授がお呼びですわ。」 そう呼び掛けたのは、 人類学科教授のローラ・C・ネーデルマンだった。 「解ってますよ、ローラ教授。 ウィルマース教授が私に言おうとしていることぐらい。」 「あら、流石九条教授ですわね。 ・・・では、いってらっしゃいませ。」 ローラ教授に見送られ、 私は、ある場所に向かった。
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