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「と、いうことで」
委員長が仕切り直した
「彼女役は三浦直、彼氏役に宇野輝で決定しましたー!」
…って、あたしに拒否権ない訳?
「決まってよかったねー」
なんて、隣で話し声が聞こえる
決まってよかったね、なんて言いたかったよ
他人みたいにさ
そんなこんなで、ホームルームの時間が終わりお弁当を持って屋上へ逃げてきたのだ
「…夢でありますように」
柵に体重を乗せ、両手を合わせ目を瞑った
暖かい風が吹き、太陽は照り、今日も晴れです、と主張していた
春を感じさせる、この匂いがなんとなく好き
三浦直、高校2年生になり順調な毎日を送っていたのにとんでもないものに巻き込まれそうです
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