仏になる日

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雪蛍「…只今。」 月夜「お帰り。やっぱり綺麗だな。」 雪蛍「ありがとう。 月夜。お主は長年いるが、家族は…?」 月夜「…それはわかっていて言っているのですか。」 雪蛍「…月夜の口から聞きたい。 お主を長年住ませたのだ。教えてくれてもよかろう。」 月夜「始めに言ったでしょう?あなたに憧れて来たって。」 雪蛍「…それだけか…?」 月夜「……雪蛍さま…あなたどこまで見えてるんですか…。」 雪蛍「…さぁ。(クスッ)」 月夜「ああー笑った!!」 月夜(まだ言えるわけないだろ…。 「好き」だなんて…。) 雪蛍(…なんか見えないけど…。 すごく隠している。うーん。) ……―――フフフ…。 ……恋だけ見抜けない目にしておいて良かったわい…―― ……―――見ていて楽しいわ……―――。 にしても…。 …鈍感な仏もいたものだな…――― フフフ…。
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