仏になる日

4/4
前へ
/44ページ
次へ
春美「いきなりですがあなたは仏様なのですか…?」 びくっ… 雪蛍「…なぜ…?」 春美「なんか、そんなように見えたから。」 月夜「すごいね。君。」 月夜も驚いた。 春美「ただ、気をつけて下さい。 最近、似たような子で、変な方向にいってしまった、本物の「悪魔の子」と呼ばれた子がいるみたいなの。」 それに二人は驚いた。 雪蛍「…本当か…?」 春美「…はい。今じゃそれを恐れている人が多いのです。」 月夜「ややこしいなぁ。」 春美「…うん。」 雪蛍「仕方がない。 今回ばかりは仏様に聞いてみるしかない…か。」 春美「はい。 助けて下さい。お願いします。」 雪蛍「山奥まですまないな。」 春美「いえ。」 雪蛍「いや、女一人歩きさせるわけにはいかない。朱雀を使おう。 初めての召喚だが、まぁよいだろう。」 そう言って手から火を出し、朱雀が型どられた。 春美「ありがとうございます!」 雪蛍「いや、いいよ。すまないな、朱雀。頼んだ。」 …――美しいあなた様のためならば良いですよ。…―― 雪蛍にしか聞こえない声。 不思議な感じだ。 朱雀が戻ってきた。 雪蛍「すまないな。 いつもの場所へ戻ってよいぞ。」 …――はい。…――
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加