疑い

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「…仏と話されたのですか?」 「…ああ…。 どこで聞いたか知らんが…。 だが仏が言った言葉は[許せ]だけだ。 そして僕の利き腕の左手を切られた…。」 「…。」 月夜は顔を青白くした。 「…まぁ僕は[死神]とも、[悪魔の子]とも言われてたから仕方ないか。」 ふと笑った。 その笑い方は、天使のように輝いて、なぜか幼子のような顔だった。 …――許せ…。 私は助けることができぬ…。 ……僕は仏様に擦り付けただけかも知れない…。 どちらかわからないで、疑わなければならぬ自分を笑った。
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