疑い

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「…それで…? 仏様の何が聞きたい?」 「……あの…。」 「…?」 「…言いにくいのですが、あなた様に憧れているのです。」 「……強くなりたいのか…?」 こくんとうなずいた。 「…なぜお分かりに…?」 「僕は仏様と話、悪魔の子と呼ばれたが…。 すでにもう30近くいっているが。 20のままだ…。 どうやら利き腕の代わりに、永遠の命を与えてくれたようだな。悪魔には変わりは無いが…。」 「…いえ! あなた様は、死神とか、悪魔ではありません。 クリスチャンになりますが…。 天使です。」 (悪魔もクリスチャンのような気が……(汗)) 「…天使とな…。」 「…はい…。 とても優しくて、すべてを包み込む感じ。」 「…僕の名前は殺狼だぞ…? 名前にあってないだろう…?」 「あなた様は、「殺狼」ではありません! あなた様は、「雪蛍」が似合います!」 「[雪蛍]…?」 「はい。雪のように美しく、蛍のように輝いているから。」 「僕にはもったいない…。君は強くなりたいって言っていたな…?」 「…はい。」 「……フム。 どうやら心を強くしたいようだな。 お主、差別されていたようだな。 だから心を強くしたいと…。」 目を丸くした。 「すごいですね…。なんでもお見通しですね。」 「…うむ…。 月夜、お前はしんぱいせんでも心が強い。 美しい心を持っている…。 しかし、身分にうるさい者にぼろぼろにけなされた可哀想な心だ。 僕を、疑わず、信じてくれれば…。 月夜の心を美しいままにさせてあげよう。」
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