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プロローグ
「サヨナラ……地球……」
青く緑の美しい地球……
それは今から何百年昔の姿だろうか……？
今、人類が宇宙船から見ることのできる地球は……
血液を彷彿させる赤黒さとやたら明るい蛍光オレンジのようなものが入り雑じった複雑な色をし、かつて大陸と呼ばれた場所は腐敗したような灰色をしている。
そこに生命の気配は感じることはできない。
そんな地球には、今や人類はいない。存在しない。
地球から離れていく超大規模な宇宙船に、生き残った人類は例外なく全てが乗り込んでいた。
徐々に小さくなっていく窓の外の地球。
そう……
人類は地球を
棄てたのだ。
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