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「は、はぁ? い、意味分かんないし……何で私がもっかいオッサンと闘技しなきゃいけないわけ?」
千春は額に汗を浮かべながら苦笑いを浮かべた。
そんな千春の様子を見て、大男はニヤリと笑う。
「なんだ? 逃げるのか?」
「はぁ!? 何言ってるわけ? だいたいオッサンは私に一回負けてんだからもっかいやる必要ないじゃん!」
「ほぉ……つまり『黒炎の火竜』はリベンジを申し込んだ相手から、私は一回勝ったもん! って逃げるわけか……」
大男は意地悪い笑みを浮かべながら挑発する。
ついに千春は激昂した。
「ざけんな! 上等だよ……魔較だろうが何だろうがやってやるよ!」
千春は大男を睨み付けながら、再び上腕につけた腕時計のようなものに手を伸ばした。
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