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少女は大歓声が上がる中、笑顔のまま両手を振りつつ大声をあげる。
「みんなありがとう~! ファンサービスッ!」
少女が勢いよく両腕を突き上げると、両腕に付けられた手甲が紅く輝きだした。
「はぁっ!!」
少女の声に合わせて両腕から大きな黒炎が燃え上がり、空に伸びていって上空で消え去る。
炎が完全に消え去ると、再び歓声が上がった。
少女は腕を下ろし、得意気に笑う。
「いい剣戟(けんげき)だったぞ~!」
「さすが『黒炎の火竜』だぁ!」
「凄かったわ~!」
観衆もさらに大きな歓声をあげる。
「ありがとう~!」
少女はもう一度四方に手を振り回った。
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